私達について

㈱イータスインザルームは、1984年に夫婦で開設した「エニシ建築設計事務所」が高知県産材を使った家づくりをしていく中で、木の家に似合う家具を作ろうと言う事で2016年に始めた小さな会社です。

 

エニシ建築設計事務所は200棟を超える家の設計をしていくうちに、山の人達と知り合い、直接木材を選びに行きはじめました。きちんと育てられている木を見るにつけ、その良さをたくさんの人に知って欲しいと思うようになってきました。

 

木は苗を植えて家に使える大きさに育つまで50年はかかります。山の人達は今の自分の為に植えるのではなく未来の誰かの為に植えて行くのです。

日本は今、戦後沢山植えた木がまさに伐り時を迎えていますが、このまま使わなければ大きくなりすぎて製材も出来ず使えない事にもなりかねません。特にヒノキは世界でもほぼ日本にしか無い、と言われる美しい樹種なのですから本当にもったいないと思うのです。主婦でもある私はもったいない事はほっておけませんのでその思いはつのり、周りの皆さんのご協力を得て、ついにこの会社を始める事になったのでした。

 

イータスインザルームと言う名前は「いい物をお部屋に足す」と言う意味です。私たちの製品はすべて〝高知県の木で高知県内の職人さんと、良い物をつくる〟という気持ちでやっています。

でも、実際はそう簡単にいくことばかりではありません。

良いものを作ろうと思えば思うほど、壁にぶつかることも多い日々です。

それでも、一緒に考えてくれる家具職人さんたちや周りの方々が新しいアイデアや力を与えてくれるおかげもあって、どの商品も試行錯誤を重ねた結果、自信を持ってお勧めできるものになっています。

 

最初に作ったイータステーブルは、まだ3人の子供達が小さかった頃、食事時にみんなの顔が見えるように、会話が弾むように、どこに座っても料理に手が届きやすいように、家族5人が座ってもテーブルの脚に膝がごつんと当たらないようにと考えて出来たテーブルです。1993年の事です。大工だった義父と夫が製作してくれました。今も事務所の打ち合わせテーブルとして使っています。

 

お客様にお届けするものは家具職人さんが丁寧に仕上げる為、大量生産できず、安くも出来ませんが、丈夫で長持ち、一生使っていただけるテーブルです。そんなイータステーブル、最近では姉妹ブランドのイータスチェアとセットで、図書館など公共施設や商業施設で採用いただくことが増えました。

 

もしかすると、お母さん目線で作った家具だから、大人から子供まで様々な家族が利用するところで使って頂けているのかもしれません。

 

あれから、子供たちは大きくなり、最近は孫も誕生しましたが、これからも最初のテーブルを作った時の母としての気持ちを大切に良い木製品を作り、皆様と山をつなぐ架け橋のような存在になりたいと思っています。 

どうぞ宜しくお願い致します。

                 代表取締役    江西 由紀

 エニシ建築設計事務所 https://enishi.works/

 

イータステーブル
1993年当時の我家のイータステーブル
イータステーブル
2022年現在(29年後)のイータステーブル

江西由紀  Profile

  高知県木材普及推進協会運営委員
  高知県木製品工業連合協同組合理事長
  二級建築士
   
1993年

5人が自由に座れる丸テーブル製作

2013年 イータステーブルとして商品化、意匠登録取得
2016年 株式会社イータスインザルーム 設立
  同年 オンワード樫山、オーテピアに納品
2018年 イータスチェア EINE   製作 
  イータスチェア KOKAGE  製作
 2022年 イータスチェア NOTTE    製作
   
   
家族 現在は夫と二人暮らし そして金魚とメダカ